Looop(東京都台東区)は1月28日、固定価格制度による買取期間が満了(卒FIT)する住宅用太陽光発電オーナー向けに、今後5年間分の発電電力を一括買取することで、蓄電池を30万円台~60万円台で購入できる電力販売契約(PPA)サービスを提供すると発表した。
2020年2月~3月の期間限定にて、「Looopでんち決算キャンペーン」としてサービスの申し込みを受け付ける。提供する住宅用蓄電池「Looopでんち」の定価は898,000円。
対象者は、
(1)卒FITを迎えた顧客
(2)卒FIT間近の顧客(FIT制度の買取単価が48円/kWh、42円/kWhの顧客)
ただし、沖縄電力エリアは対象外。
Looopが展開する電力サービス「Looopでんき」以外の電気料金プランの顧客でも申し込みできる。
同社によると、太陽光発電の一括買取と蓄電池購入をセットにしたPPAサービスは業界で初めて。
PPAサービスの特徴
<FIT買取期間満了の場合>
・今後5年間分の発電電力をシミュレーションし、買取単価10円/kWhにて一括買取する。
・サービス期間(5年間)内での自家消費(発電した電気を自宅で利用する場合)は、販売単価9円/kWhにて利用できる。
<FIT買取期間中の場合>
・今後5年間分の余剰電力を一括買取する。
・自家消費における電気代の請求はない。
卒FIT向けに使用電力量から相殺するプランも提供
Looopは卒FIT向けに、余剰電力を家で使用した使用電力量から相殺するプラン「Looopでんき0」を提供している。このプランは、余剰電力をLooopでんきの従量価格と実質同額(21.3~29.5円/kWh)で買い取りするものだ。
Looopは、2011年3月の東日本大震災で被災した宮城県石巻市・気仙沼市の複数の施設へ独立型ソーラー発電セットの無償設置を実施したことがきっかけとなり、設立。2011年に、「自分でもつくれる」をコンセプトに太陽光発電システム(MY発電所キット(R))の販売(太陽光発電システム事業)を開始した。2018年9月に中部電力(愛知県名古屋市)と資本業務提携した。
現在、太陽光発電システム事業と、再生可能エネルギーの普及に取り組む電源開発事業、電力小売事業、家庭用・産業用蓄電池を開発・販売するスマートライフ事業を展開している。
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