貸借対照表の見方のポイント
貸借対照表は簡単なルールがあります。B/Sの左側は上から下へ現金に換金しやすい順に構成されています。
右側も同じです。上から早く支払わなければいけないものの順番になっています。純資産の部に至っては返済不要です。
また「ワンイヤールール」を知りましょう。1年以内にお金になるものは「流動資産」すぐに換金できないものは「固定資産」この括りは「ワンイヤールール」です。負債側も一緒です。これだけわかれば十分理解できます。
例えば、新規取引先の与信確認をする際に、何となく「しっかりした人だから大丈夫だろう」などの感覚値で取引しているのであれば危険です。なので「流動比率」「当座比率」程度は見れる様にしておきましょう。
流動比率=流動資産÷流動負債
つまり、これがわかれば、相手方の支払能力がわかります。
直近で支払わなければいけないお金が大きく、入ってくるお金が少ない体制なのであれば、支払いは厳しいわけです。
もっと厳しくお金の判断をしたいのであれば「当座比率」で見るべきです。
当座比率=当座資産÷流動負債
当座資産とは、現預金、受取手形、売掛金です。ほぼ確実に直近で現金化できる資産です。これに対して支払いがどれくらいあるのかがわかれば、より確実に支払い能力を査定することができます。当座比率は80%を下回ると危険だと言われています。どうでしょう?意味合いや目的が理解できたので決算書を「読める」様になったのではないでしょうか。
とても簡単な損益計算書の見方のポイント
よくP/Lの5つの利益(①売上総利益②営業利益③経常利益④税引前当期純利益⑤当期純利益)を覚えましょうと言いますが、
私は難しいことはよくわからないので、②営業利益(粗利)だけ見ます。強いて言うならば③経常利益は銀行が見るので意識は必要ですが、②が「正常」であればあとは調整が効くと捉えています。
その「営業利益」を把握するために正しく「販売管理費及び一般管理費」を把握する必要があります。
そのうえで、自社業界の「営業利益率の平均」と「自社が目指す利益率」を設定しましょう。
またP/Lは項目の下から見ます。この利益をあげるためにかかっているコスト、幾ら売上を作ればこの利益になるのか、を見ます。つまり上から見ると結果へのプロセスですが、下から見ると結果の要因になるのです。
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