Mission:企業の存在理由、社会で実現したいこと
Vision:企業が目指す未来の姿
Value:企業が大切にする価値や行動指針
Strategy:何をする
Tactics:どうやって
㈱excellの場合
Mission:秀逸 →全てのステークホルダーに秀逸と言わせる。つまり社会の役に立つ。他に替えれない圧倒的No1。onlyone
Vision:シンプル →競合比較しても、わかりやすく、単純に必要、いたら便利、間違いがない。信用される。
Value:明確 →私たちに聞けばクリアになる。「答えを持っている」を積み重ねていく。信頼される。
domain:そのために、全ての企業に共通する価値=「利益に直結するサービスを適正価格+αで提供」が事業ドメイン
Strategy: →商品戦略、販売戦略
Tactics: →ここが問題。
戦略は練れても、戦術が実行できないと、せっかくマーケティングをして、いい戦略を立てても意味がありません。
戦略とは、目的を達成させるためのプランです。戦術とは、戦略を遂行するための具体的かつ現実的に実行する術です。
色々な事業がありますが、私の見解で言えば、どの事業であってもマーケティング担当が誰よりも勉強し、誰よりも現場に詳しくないと、具体的な戦術を作れないでしょう。
または、事業責任者が誰よりも戦略を理解して、戦術を実行するしかありません。(通常は事業責任者がそれをしますよね)
具体的な戦術のキーは「失敗すること」を予測することです。
大枠、
・戦略はうまくいかせるための方法
・戦術は失敗しないための方法
だと思っています。
「何をするから失敗する」「こう考えるからこうなってしまう」を予測して回避する。
失敗を回避し成功に導く具体的な手段が戦術です。
「上手くいくこと」を創造して戦略を考えますから、その頭から180°転換して「失敗すること」を考えるのです。
猛烈で相当な集中力で「現実と向き合う能力」とそれを「是正するための労力」が必要です。
アクションとしては、
①描く→②考える→③気付く→④疑問を持つ→⑤掘り下げる
大抵の人は、描いて終わりです。
そこから考えない。うまくいくと信じてしまう。勿論、信じるからうまくいくのですが、自分を信じる場所が違います。
努力していても頑張る場所が違ったら無駄な努力と一緒です。
描いたら、その障害になるものを見つけ、戦略を実行してくれる部隊の行動や思考や解釈や視点や会話まで考えます。
指示と違う、間違った方向にいかないように、それを是正し、先回りして、きちんと落として、正しい行動、判断ができるまでウォッチしていかないといけません。
それはマーケットに対してもそうですし、お客様に対してもそうですし、全てに関して、何がうまくいかない原因になるのかを徹底的に考えます。それを極限まで排除します。
多分、さっき言ったのに、それでも行動が変わらずに、繰り返し同じ過ちをすることもあるでしょう。
孤独な闘いの始まりです。でも必ず伝わると信じる、信じていいのはこの部分です。大事なのはできるまで諦めないこと。
また、描いたら考えるができても、その精度が低ければ意味がありません。
その精度が上がれば、気付きの精度が上がります。予測と仮定が「ほら言ったとおりでしょ」しかなくなるまでブラッシュアップが必要です。当たり前ですよね、予測できなければ失敗するのですから。先回りして気付いてうまくいかせるんです。
ん?大変?でも成功する人はみんなやっていますよね?だからうまくいくのでしょう。
自然の摂理は楽と苦があれば、楽に人は寄っていくのです。苦を選択できる人が成功する。
つまり市場(自然の摂理)がそうなのだから、誰かが「楽」をしたいことに「苦労」を提供する、需要と供給が一致するのですから当たり前です。描いただけであると、みーんな、楽の方にいってしまうから失敗するんですよ、それを考えるのです。
それを体感的にシミュレーションするために設定するのが「ペルソナ」です。つまりターゲット顧客層ですね。
・経験値の気付きも重要ですが、それだけになることを恐れてください。
・普段何となく見ている、聞いている、意識していなかった事柄。
・諦めていたこと、停滞していたこと、何とかならないかと潜在的に考えていたこと。
・ふっとした瞬間や自分を見つめ直して、過ちに気付くこと。
など、考えて、考えて、何かに気付くまで、実際のシチュエーションを創造したり、相手の立場になって考えたり、情報を取りにいって、勉強して、新しい考え方、知識から視点を変えてみたり、、、
成功させたいのであれば、この「何かに気付くまで考えること」「現実に結果がでるまで、目でみるまで信じないこと」が凄く重要になります。
ピンとこないのであれば、過去に失敗したことを例に、今に当てはめるシミュレーションを行うとか、ペルソナを何人も設定してみるとか、そこから始めていいと思います。まずは過去に失敗したことを思いつく限り書き出してみましょう。
「気づかないと疑問にならない」のです。「疑問がないと結果がでるまで変えられない」のです。
つまり考えない人は失敗する前提で、結果がでるまで放置していると言い換えていいのではないでしょうか。
描いたら、気付くまで考えて、「何で?どうして?」と疑問が出たら、それを深堀りして、埋める。この繰り返しです。
言っておきますが、ゴールはありません。ないのです。市場も人もどんどん変わるのです。だからゴールはありません。
この「何で?」「どうして?」ばかりになると「知らないことやわからないことがあると気持ちが悪い」となります。
今まで気にもしなかった、流していて平気だったことが、平気でいられなくなります。
気持ちが悪い、知りたい、になります。だって、そのままでは失敗してしまう。それがわかったということです。
何かに気付かないといけないと不安になるし、このままじゃいけないとゾワゾワします。何か変えないといけないと焦ります。でも、経験を重ねると、こうなるだろうから、こうすればいい筈だ、と答えが早くなります。
言い換えると、これは「気配り」です。先を読んで、こうなったらいけないから、と気を利かせること。
経験でそれができるようになる様は想像つきますよね?社会に出て、最初は勝手がわからなかった人も、今ではうまく立ち回れるというのと一緒ですね。気配りを仕事にするのです。それが戦術を実行する際の基本的な考え方。
この「わからないことがあると気持ちが悪いというスキル」を身に着けることは、筋肉を鍛えれば発達するのと同じで、脳が発達したのでしょう。考える能力も上手い、下手があります。スキルが上がった証拠です。
コトラーがマーケティングの全体像として示しているのが「Reserch」「STP(Segmentation、Targeting、Positioning)」「Marketing Mix」「Inplementation」「Control」の枠組みです。
マーケティング戦略の基本は「R-STP-MM-I-C」です。
R Reserch(調査)
市場調査、競合他社の分析、環境分析などを行います。
STP Segmentation、Targeting、Positioning
- セグメンテーション:市場や顧客を分類して「セグメント」を明らかにします。
- ターゲティング:どのセグメントに対して商品を提供するかを決めます。
- ポジショニング:競合他社との比較した差別化ポイントを明確化します。
MM Marketing Mix
マーケティングミックスとは、売り手の視点からの4P(Product、Price、Place、Promotion)、顧客の視点からの4C(Customer Value, Cost、Convenience,、Communication)を分析・決定することです。
I Implememtation
商品化を実行します。
C Control
販売した結果を計測・分析し、その後の販売活動へ反映させます。
理念があって目的(ビジョン)があって戦略があります。その下に戦術があります。まずこれが一貫していることが重要です。戦術を点で捉えるとブレるので、理念からストレートに戦術まで落ちないと意味がない。
そして戦略についてはこの「R-STP-MM-I-C」の流れに沿って分析できますが、一番大事なのは、その後の「戦術」です。
「どうやって?」を簡単に「こうやって」という解釈はNGです。将棋の様に先を読んで手を打っていく。
「どうやって?」を掘り下げましょう。失敗を想像しましょう。そして回避してください。読み切ったらあなたの勝ちです。
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